待機児童の問題について その2

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政治のニュースで政治家や有識者の言葉を聞いていると、きれいでご立派なフレーズだけが上滑りしていて、虚しくなります。「クールジャパン」だの「粋」だの「グローバルな人材」だの「強い国」だの、訳わかってない人が有り難がる言葉ばかりです。

昨日、待機児童問題について書きましたが、夜のニュースで下記のような内容を目にしました。これまたなんというか、びっくりしたというか、げんなりしたというか。


規制改革会議 待機児童ゼロへ基準緩和を - NHKニュース


同記事より
政府の規制改革会議は、全国に2万4000人余りいる、いわゆる待機児童について、保育所の設置基準を緩和するなどして、今後2年以内にゼロにすることを目指すべきだとする提言の素案をまとめました。


え? 2年で解消できるの? ほんとにそう考えているとしたら驚きです。
無理に決まってるし、無理を通そうとするならどこかで無理をしなければならず、歪みが生じる。その歪みのしわ寄せは現場の子供たちにふりかかってきます。

無理を通そうとするから、こんな発想しか出て来ない。

同記事より
待機児童が特に多い都市部では、緊急措置として、保育所の設置基準を特例的に緩和することや、株式会社やNPO法人の認可保育所への参入を積極的に促すことなどを挙げています。


こういうビジネス的な発想しか出て来ないということ自体が、もう国として貧弱だと思います。それより保育士の待遇を改善するほうが先でしょうに。それこそ人材育成だろうに。
そんな有長なことをしていたら、待った無しの待機児童問題を2年で解消できないだろうが。という声の方が、この会議の中では強いのでしょう。待機児童を無くすためなら、保育所の設置基準を緩和することもやむを得ないと。

これじゃ本末転倒です。

前の記事に書きましたが、認可保育園の基準というのは、子供たちの健やかな成長のために国が設けた最低限の基準です。安易に引き下げていいものではない。大げさな話じゃなく、これは子供の命に関わる数字です。

待機児童の問題は、効率化とか民営化という手段が確立すれば魔法のように解決できる問題のわけがないです。お金や人手など、国がそれだけのリソースを投じない限りは保育なんてできるはずない。時間もかかります。いままで放ったらかしておいて、2年で出来るわけがないんです。

ざるみたいに基準を緩和して数合わせした保育園に、自分の子供を預けたいと思う親がいるでしょうか。

ちゃさんのツイートより
だから〜、保育園つくってほしいけど、これ以上基準緩和されては困るのです。なんですぐ、緩和しようとするんだろ。こんな政策いらないです。「待機児童、規制改革会議「2年間でゼロに」」


少しでも安心して子供を預けたい。
それだけの話です。なんで分からないんだろう。

仮に待機児童がたった2年で解消できるんだとしたら、なんでいままで放っておいたんだよという話で。女性が止むに止まれず声を上げ出したら、さも簡単そうに出来ますよ、なんつって。じゃあ最初からやれよと。どんだけ女性にばかり負担かけるんだよと。マザコンかよと。

子供の送り迎えもしたことがないような、オムツも替えたことがないような、子供と社会の間で引き裂かれて自己煩悶したことがないようなオヤジどもにツルピカで立派な保育所なんか作って欲しくないです。


日本をよくしたい!世のために活動する!という気合いとか覚悟は分かったから、その前に先ず人の話を聞けよ。自分が聞きたい話だけを聞くんじゃなくて、先ずは人の話を聞けよ。と世の先生方に言いたい。…いや、違うな。世の先生方に言うならば、自分自身にも言わねばなりますまい。

とくに男性はその傾向が強いかと思うのですが、自分が見たいものだけを見て、自分が聞きたい話だけを聞く。信じたいものだけを信じて、信じたくないものは信じない。そのために理屈を付ける。分からないんじゃなくて、分かりたくないんです。そういう生き物なのです。自分はそういう生き物であるという自覚を持つことから、ようやく対話が始まるのではないかと。ぼく自身もそういうの苦手なんで、そう思います。


待機児童の問題について その2

待機児童の問題について その2 2013.03.22 Friday [子育て・教育] comments(0)
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