バスの運転手さんからの贈りもの

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日に日に、クルマ好きっぷりが増していく息子。朝の目覚めと同時に「ぶーぶー」と叫んでミニカー遊びを始めるのが日課になっております。なかでもお気に入りはバス。「バス」とはまだ言えないらしく一生懸命に「バぁバぁ」と申しております(ちなみに婆ちゃんが勘違いして「ばぁちゃんか〜」と寄っていくのもご愛嬌)。そのうちミニカーだけでは飽き足りず現物が見たくなってくると、玄関を指さして「バス見に行くど!」というゼスチャーで外に連れてけと主張、そこから朝のお散歩またはドライブへと繰り出すのも、日課とまではいきませんが習慣になりつつあります。

そこで最近ぼくがよく連れて行くのが、近所にあるヒルズサンピア(旧厚生年金休暇センター)。ここには施設専用のバスが4台いつも停まっている上に、路線バスの始発点になっており、回送してきた山交バスが10分程停車しているのです。息子はこのバス見学スポットが大好きで、駐車場に車を止めて「着いたよ〜。バス見る?」と聞くと、いつも満面の笑みで大興奮。間近に見えるバスの勇姿を食い入るように見ています。



先日も朝からバス停の付近で待っていると、回送の始発バスが到着。しげしげと眺める息子。やがて出発10分ほど前になると、アナウンスとともにドアが開きます。乗車するわけではないので、運転手さんに「すみません、息子がバスが好きなもので見学に…」と言うと、「まだ時間あるからどうぞ乗ってください」とあたたかな返事。恐縮しつつも、お言葉に甘えることに。

息子、生まれてはじめてバスに乗車。バスのミニカーを握りしめながら、椅子にちょこんと。とっても嬉しそう。

また別の日には、違う運転手さんでしたが、運転席にまで乗せてもらいました。
帽子をちょこんと。



息子は家に帰ってからも嬉しそうでした。ぼくも幸せな気持ちになりました。こういうちょっとしたことが、子育てライフの栄養源になります。道を歩いていても、見知らぬ人からかけられるほんのささいな挨拶や、あたたかい視線が、どれだけ親の気持ちを楽にしてくれることか。自分が親になるまでそんなことちっとも知りませんでした。

バスの運転手さんにしてみれば、こういうことは勤務外であり、なんの得にもなりません。バスのミニカーを握りしめる息子をめんごがってくれたのかもしれないし、気まぐれかもしれない。いずれにしても、運転手さんの勤務内容からは逸脱した行為です。こういう「やさしさ」は、市場原理やマーケティング論からは生まれません。なぜなら、等価交換の貨幣価値に換算できないからです。

「やさしさ」って「おせっかい」かもしれない。そして、「子どもを社会で育てる」って、そういうちょっとした「おせっかい」のある社会なのかもしれないなあと思ったのでした。

バスの運転手さんからの贈りもの

バスの運転手さんからの贈りもの 2011.08.16 Tuesday [子育て・教育] comments(0)
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